07▲ 「Pride of Hiroshima展」でのアテンドの様子(河内さん:写真右)です。なかなか手を付けられていなかったのですが、まさに自分のやりたかったことがこの展示に凝縮されていました。河内さんは、どうしてアテンドスタッフとして企画に参加しようと思ったのですか?大学入学後に「被爆体験の継承者が減っている」という話を聞き、強い危機感を覚えました。平和について発信できる人を、もっと増やせたらと思ったのがきっかけです。また、私は卒業後、広島市内の中学校の教員になりたいと考えています。生徒たちに平和の大切さを伝えていくうえで、自分自身もあらためて学びを深める必要があると思いました。そういった想いが行動の原動力になっているのですね。素晴らしいことです。活動を通じて、どのような点にやりがいを感じていますか?この展示は「対話」が軸になっています。そのため、意見を一方的に押し付けるのではなく、相手の話を受け止めながら自分の考えを伝えるようにしています。海外の方とは英語でやりとりをするのですが、日常生活では使わない難しい英語などはインターネットで検索したり、ジェスチャーを交えたりして、意思疎通を図っています。このように、多くの人々と対話を重ね、新たな気付きを得られることが大きなやりがいですね。展示内容への理解を深める中で、今の広島があるのは、復興を支えてきた人々のおかげであると実感しました。だからこそ、私たちも次世代を担う存在としてもっと努力しなければなりません。とても心強い言葉ですね。広島の未来を支えていきたいという前向きな姿勢は、まさに展示のメッセージとも重なります。戦後間もない時期、広島修道大学の学生たちも同じ気持ちだったことでしょう。商学を学び、経済や金融を通じて広島の復興を率いていこうという使命感があったはずです。その志が受け継がれていることを、とてもうれしく思います。佐渡矢野佐渡河内矢野河内
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