09平和について話し合い、繋がれる場を提供。行動する学生を後押しし、共に歩む交換できる空間づくりも大切だと考えています。平和に関心のある学生たちがキャンパスの中で繋がり、その可能性を存分に発揮できる環境を整えていきたいですね。今日こうしてお二人が出会ったのも、一つのご縁。ぜひ今後も交流を深め、一緒に活動できるような関係が生まれれば素晴らしいですね。本学としても、行動する学生の皆さんを全力で応援する大学であり続けたいと思います。今日はありがとうございました。平和のバトンを未来に繋いでいくために、学生のお二人は同世代の若者にどのようなことを期待しますか?追悼・慰霊行事などの活動に参加してほしいですね。私は大学1年生から8月6日に行われる「とうろう流し」のボランティアに参加しており、この経験が平和について学びを深めるきっかけになりました。活動を通じて、少しずつ関心が芽生えるのではないでしょうか。河内さんの話と同じく、まずは興味を持つことが大切です。8月6日にはテレビや新聞などで特集が組まれるので、それを一度は見てほしいですね。また、私が平和教育について真剣に考えるようになったきっかけは、大学2年生の時に受けた「ヒロシマ文化論Ⅰ・Ⅱ」という授業でした。平和記念公園が原爆投下前にどのような街だったのかを知り、視野が広がりました。こうした学びの場がもっと増えてほしいと思います。海外の方から「原爆を落とされたのが公園でよかったですね」と言われることがあります。あの場所にかつてにぎわいのある街があったという事実は、広島に住んでいても意外と知られていないように感じますね。広島は今、二つのメッセージを国際社会に発信する都市になりつつあります。一つは世界で初めて原爆が投下された場所。もう一つは、そこから見事に復興した都市であることです。戦争で傷ついた人々が広島を見て「自分たちの街もきっと再生できる」と希望を抱く。そんな存在になっているのではないでしょうか。「Pride of Hiroshima展」のように復興の歩みに光を当てる取り組みは、広島の役割をより強く示すものだと思います。最後に、平和のバトンを繋いでいくために、広島修道大学としてどのようなことができると学長はお考えですか?今日の皆さんの話を聞いて、多様な人々が集まる総合大学としての強みを生かし、平和について議論できる環境を充実させたいと改めて感じました。近藤さんが言ってくれたように、まずは興味を持ってもらうためのきっかけづくりに注力する必要があります。授業や講演会など、大学だからこそ提供できる学びの場を増やしていきたいですね。また、学生同士が自由に意見を佐渡矢野佐渡河内近藤矢野佐渡矢野
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