広報誌「TRUTH」2025年度春夏号
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山田晋著 嵯峨野書院 2025年3月 153ページ 2,530円(税込)ジェンダー事典編集委員会編 丸善出版 2024年1月 800ページ 26,400円(税込)江原由美子編著 金子勇,吉原直樹代表編者 ミネルヴァ書房 2024年11月 308ページ 3,850円(税込)吉田剛,永田成文,阪上弘彬編著 古今書院 2025年2月 216ページ 2,970円(税込)憲法理論研究会編 敬文堂 2024年10月 234ページ 3,300円(税込)経済地理学会編 丸善出版 2024年10月 684ページ 26,400円(税込)横田晋大著 ナカニシヤ出版 2025年3月 258ページ 3,520円(税込)りやすく読み物として提示している。また、ジェンダー関連用語のほかに近年社会でも注目されるようになってきた「性の多様性」やLGBTQ+などの性的マイノリティに関する項目も含まれ、なかでも筆者はレズビアン/ゲイ研究から変遷してきた「クィア研究」と「強制 「現代社会学の継承と発展」のシリーズの1冊である本書は、ジェンダー研究が社会学のなかでどのように発展してきたかをめぐり、リベラリズム批判、労働、移民、エスノメソドロジーなどさまざまな領域や問題系に関する論考が含まれている。筆者は、「セクシュアリティ研究のゆくえ」という章で、セクシュアリティ研究がジェンダー研究とは視角を共有しながらも、それとは完全には重ならない固有は、「持続可能性」を地理的概念として位置付け、ESDにかかわる持続可能な社会づくりを考察・構想することで地理的価値態度を育成する授業を提案している。準引き下げ訴訟の裁判例について、ドイツ法との比較検討を適宜行いつつ、なるべく多くの視点からの検討を試みることで、生活保護明する」という自民党ファシズム政権の制定した「詔」である。どこにも社会保障の当事者は存在しない。このような「詔」を研究・解釈しても何の意味もない。社会保障の本質である生活機能から法を構築しなければならない。それが理会されれば、本書の記述の杜□さ、から構造変化や地域政策、国際化、環境問題などを幅広く取り上げている。筆者はそのなかで「フードシステム」について解説した。やすく解説された「役立つ事典」である。えてわかりやすく説明している。統計が苦手な人でもスムーズに操作できるよう配慮した。データ分析を効率化することができれば、得られた結果をより深く考察する時間を確保できるだろう。特に、心理学を学ぶ学生にとっては、実習や卒業論文のデータ分析に役立つ実用書である。26 近年、ジェンダー平等に向けて世界的な取り組みが進められている。この事典は、「ジェンダー」についての最先端の研究成果を分か的異性愛主義」の項目を執筆している。の領域を形成し、それが性的マイノリティの運動を推進してきたことを考察している。 近未来社会型の幼小中高一貫地理教育カリキュラムの内容構成の原理として、地理的概念を位置付けた【内容】【方法】【価値】の構成領域を示し、この理論をもとにスタンダードとしてのカリキュラムの考え方や到達目標となる系統表を提案している。【価値】領域で 本書は、①生存権論、②人権論および③統治機構論における新たな展開を追うものである。 私が担当した箇所(「生活保護基準改定にかかる裁量統制のあり方と憲法25条の役割─日独の比較から」)では、近年の生活保護基基準との関わりにおける憲法25条の役割を明らかにしている。 本書は法学の教科書だが、著者は現行の社会保障法を信用していない。わが国に存在するのは、官僚の作文を強行採決し「丁寧に説重複、誤りなど、些細な問題である。 学際的な学問としての経済地理学の全体像を体系的に提示した事典である。経済地理学の理論・基礎概念に加え、産業・地域の分析 本書は、研究者だけでなく、政策立案者や初学者にとっても用語の生まれた背景や特徴、課題や最新のトピック、研究成果などがわかり 本書は、無料で使える統計分析ソフトHADの実践的な解説書である。基本的な使い方から各種の分析手法まで、豊富な図解を交[執筆等教員] 河口 和也(人文学部)[執筆等教員] 河口 和也(人文学部)[執筆等教員] 永田 成文(人文学部)[執筆等教員] 松本 奈津希(法学部)[執筆等教員] 山田 晋(法学部)[執筆等教員] 佐々木 緑(人間環境学部)[執筆等教員] 横田 晋大(健康科学部)『ジェンダー事典』『シリーズ・現代社会学の継承と発展 ジェンダーと平等』『幼小中高一貫 地理教育カリキュラムスタンダード 近未来社会をつくる市民性の育成』『憲法理論叢書 憲法問題の新展開』『社会保障法入門 生活保障の原理で学ぶ』『フリー統計分析ツールHADのトリセツ』刊行物紹介『経済地理学事典』

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