広報誌「TRUTH」2025年度春夏号
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ム*2を創出するために、2022年11月に内閣07*1社会的課題を成長のエンジンに転換して、持続可能な経済社会を実現するもの*2大手企業や、投資家、大学、研究機関、創業支援機関などさまざまな関係者が連携してイノベーションの創出を図る環境を、自然環境の生態系になぞらえたもの*3急激な社会環境の変化を受容し、新たな価値を生み出していく精神のこと2040委員会における将来構想の議論の中で、早急な対応が求められる課題として業務DX(デジタルトランスフォーメーション)が挙げられ、それを推進するために「業務効率化タスクチーム」が発足しました。このタスクチームは、学内公募で集まった14名の教職員で構成され、部局や教職員の枠を超え、教員と職員がそれぞれの立場を尊重しながら協力し、さまざまな業務の改善に取り組みました。昨年度は、研究費執行手続きのフローを整理し、電子化を含めた改善を行いました。これにより、教員と管理部局の双方の負担が軽減され、研究資金をよりスムーズに活用できる環境が整いました。また、会議資料の電子配信を導入し、ペーパーレス化を推スタートアップ*1を生み育てるエコシステ官房により「スタートアップ育成5か年計画」が決定され、その取り組みが進んでいます。大学については、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)によりスタートアップ・エコシステムに関する事業が実施されています。中四国では広島大学を主幹機関とするPeace & Science Innovation Ecosystem:PSIエコシステムがこれに取り組んでいて、本学は2023年度後半より参画しています。本学では、学生・教職員および高校生等を対象とするアントレプレナーシップ*3人材育成、そして学生・教員の起業活動支援環境の整備に取り組んでいます。2024年度は、学生・進しました。この結果、資料準備の手間が減り、業務の効率化と環境負荷の軽減につながっています。加えて、学生向けの手続きについても、電子化を含め利便性向上に向けた準備を進めています。こうした取り組みを通じて、学内でDX推進に向けた意識が高まり、大学全体での取り組みへと広がっています。今後も、教育・研究・運営の各分野で新たな技術を積極的に活用し、ビジョンVALUE04「デジタルシナジーキャンパス」の実現に向けて環境整備を進めていきます。教職員を対象に、「研究シーズを社会のためにどう使う?」と題したセミナーで、研究シーズを社会課題解決のためにどう生かしていくのかについて、そのアプローチ方法を学んだ上で、社会実装に向けたアイデア創出に取り組むワークを行いました。研究シーズの社会実装にビジネス視点を加えると、社会・地域をより良くできることに気づく機会になりました。また、高校生等を対象に、「望むように働き、しあわせに過ごしていくために、何をしよう?」をテーマに、自分の力を発揮しながら、自分が望む働き方を考えるセミナーを開催しました。これから本学は、研究を社会課題解決に活用していくための「スタートアップ」創出をめざしていきます。ビジョンに掲げた「挑戦と創造の拠点」をめざしている本学では、学生や教職員がさまざまなことに取り組んでいます。ここでは、学生や教職員が取り組んでいる6つの事例を紹介いたします。たによしみつみうらひろゆき特集谷 好充 さん三浦 浩之 教授広島修道大学VISION2040 未知を切り拓く「挑戦」と「創造」の拠点として業務効率化タスクチーム チームリーダー情報センター 課長オープンイノベーション推進チームメンバーひろしま未来協創センター長国際コミュニティ学部教職員の枠を超え、業務効率化に向けたさまざまな改善への取り組み「スタートアップ」創出に向けての取り組み

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