ゲーム理論と情報の経済学による集団的意思決定の研究未来への探求10経済科学部 准教授なるとながおか 組織や社会における集団的意思決定の問題を研究対象として、ゲーム理論や情報の経済学の分析方法を用いて研究しています。このうち、まずは集団的意思決定についての話から始めることにします。例として、3人チームで二択クイズ問題に挑戦中で、2つの選択肢AとBからチームとしての回答を制限時間内に1つ選ぶという状況を考えてみます。選択肢AとBのうちどちらかが正解であり、不正解になるよりは正解する方がチームのメンバーたちには望ましいですが、どちらが正解の選択肢であるかは分からない、という不確実な神戸大学大学院 経営学研究科マネジメント・システム専攻博士課程後期課程修了博士(経営学)専門分野理論経済学主要研究テーマゲーム理論、社会選択理論、組織の経済学、情報の経済学永岡 成人投票と多数決を数理モデルとして定式化して、集団の正解確率を分析する。1人と多数決のどちらがうまく決められるか?
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